車は非常に便利で快適な、日々の生活に欠かせないツールではありますが、使い方を間違えば、人を傷つけたり殺めたりする非常に危険なツールにもなりえます。
そのようなことになれば、自らの生活、将来までもが辛く厳しいものになりかねません。車を安全、快適に活用し、なおかつ燃費も向上させることで、より良いツールにするための方法をご紹介します。
安全運転するための大前提
車を安全に運転するための大前提は、運転者の体調管理をしっかりと行うことです。普段どれだけ運転技術に自信があり、事故歴もないようなドライバーだったとしても、その日、その時の体調が悪ければ、事故の危険性は高まります。
具体的には、寝不足の状態や眠くなる成分が入った薬を服用した場合には、居眠り運転の危険性が高まります。疲労が蓄積した状態や大きな悩みを抱えるなどして精神的に不安定な状態で運転すれば、注意力が散漫になり事故の危険性が高まります。
そうした場合には適度な休憩や仮眠を取るなどして、気分をリフレッシュさせたり、状況によっては運転を控えることも必要です。
当然ですが、飲酒した状態で運転するなどはもってのほかです。過去に飲酒運転から重大な事故を引き起こした事例は数多くあります。
その他、定期的な健康診断の受診、持病がある場合は医師に相談するなど、万が一の急変に備えることが必要です。
予測運転が安全運転、燃費向上に繋がる
安全運転の為には周囲の状況をしっかりと観察し、様々な状況を予測しながら運転をすることが重要です。車の運転中にはドライバーの死角になる場所が数多く存在します。
そのような状況の中で、たぶん大丈夫だろうと考えて運転するのではなく、対向車の影から人が飛び出してくるかもしれない、前にいる歩行者(特に子供やお年寄り)や自転車が突然方向転換して飛び出してくるかもしれない、など、危険を予測しながら運転することで、万が一の状況でも咄嗟に対応できる可能性が高まります。
また、信号がある交差点では、歩行者信号が点滅または赤信号に変わることを確認できれば、自動車用信号も黄色から赤になると予測ができます。前もって減速したり無駄な加速をしないことで、安全運転に繋がるばかりか燃費向上にも繋がります。
また、予測の精度を高めるためには、スピードの出しすぎは厳禁です。スピードが上がるにつれて人の視野は狭くなり、予測の為の情報も少なくなります。
予測が不十分であれば、急加速急ブレーキの頻度も高まり、自分だけでなく周囲の車、人の安全を脅かし燃費悪化にも繋がります。
劇的に燃費を向上させることではないですが、日々の運転での少しずつの燃費改善が大きな燃費向上に繋がります。
冷静な気持ちが安全運転に繋がる
人は車の中という密室になると、途端に気が大きくなる傾向があります。普段は物静かで穏やかな性格の人が、車のハンドルを握った途端、急に言葉遣いが荒くなり、攻撃的になるといったことがあります。
自らの性格をしっかりと把握し、常に冷静な気持ちでゆとりをもって運転することが、安全運転には重要です。
特に焦っている時や慌てている時、急な割り込みをされた時などに怒りの感情が芽生えた時など、一旦深呼吸をして落ち着くことを心がけます。
逆に焦りや怒りに任せて運転してしまうと、前を走る車との車間距離を詰めてしまいがちで、自らが事故を起こすこともあり得ますが、前後を走る車の事故を誘発する危険性も高まります。
車間距離を詰めることにより事故の危険を高めるばかりでなく、ブレーキをこまめに踏む、無駄にアクセルを踏むなど燃費の悪化にも繋がります。
まとめ
車は人々の生活には欠かせない大変有効なツールですが、それを使う人が誤った使い方をすることで、一転非常に危険なツールになりかねません。
車を安全に運転する上で必要なことは、まずは自らの体調管理をしっかりと行い、体調に不安があれば仮眠などの休息をとる、状況次第では運転を取りやめるということも必要です。
車は危険なツールであると認識し、周囲の状況をよく観察し、予測しながら運転することも必要です。
また、常に気持ちにゆとりを持ち、冷静さを保ち、他車への寛容な感情を抱いて運転することで、事故のリスクは大幅に低減できます。
そうした運転を心がけることで、無駄な加速やブレーキも減り、急加速急ブレーキもなくなることで、必然的に車の燃費も向上し、より安全に便利に車を使うことにも繋がります。