男女平等と言われていますが、男性に出産や授乳はできないですし、女性に受精能力はありません。だから当然、できることとできないことがあって当然であり、努力しても得意なことと不得意なことがあるのも当然です。
しかし妻は夫に自分と同じ感覚で子育てをしてほしいと願い、夫は妻に自分にはそれができないことを理解して欲しいと願っています。
今回は、夫と妻で子育て観がどのように違うのか、見ていきたいと思います。
夫の子育ては点であり、妻の子育ては線である
男性の育児休暇が話題になるようになった昨今ですが、実際のところは女性が育児休暇をとるレベルではありません。ですので当然、女性、即ち妻の負担が大きくなり、毎日、毎時、毎分、毎秒、子育てしているのは妻ということになります。
一方、男性、夫はというと一日のうちで子育てに参加できるのは、している人で平日数時間と週末です。そうなると、妻は子育てを線で見て、夫は点で見ることになります。
線で見る妻は寝そうな時に興奮させないで欲しいと思い、点で見る夫はパパの存在感を示すためにも今この時、笑って欲しいのです。
妻は夫のこの想いを理解してくれないし、夫は妻のような努力をしていません。家庭の平和は天秤のようなものです。片方だけがもう片方を理解しても、天秤が釣り合うことはありません。
夫は妻、妻は夫の子育て観を理解しない限り、不満は募るばかりなのではないでしょうか。
夫の子育ては現在視点であり、妻の子育ては将来視点である
恋愛について男女の感覚の違いを語る時、男性は今、女性は将来を考えると言われています。なぜそのような違いが起こるのか、それは人間もまた動物だからだと言われています。
どういうことなのかというと、男性は自分の遺伝子を広くばらまき数多く残したいと考えます。一方、女性は自分の遺伝子を残すためには、どうしても強い遺伝子を選択せざるを得ません。
この感覚は、人による違いはあっても多かれ少なかれ、子育てにおいてもその影響を消すことはできません。ですので子育てにおいても夫は今を、妻はどちらかという将来のことを考えて子育てします。
どちらの子育てが良いか、一見妻の子育ての方が良いように見えますが、実はその子にとって特別な経験をすることも親子関係のためには大切なことです。
子供はいずれ親元から巣立っていきます。将来を見つつも、特別な思い出が日常的に生まれる状態は維持したいものです。
子育ては夫婦それぞれの良いとこ取りを目指そう
夫のする子育てと妻のする子育て、どちらが良くてどちらが悪いということはありません。まずはこれをよく理解する必要があります。
また、夫婦仲の良し悪しは子供の成長に影響を与えます。だから、悪いよりも良いに越したことはありません。
ということで、夫は妻の、妻は夫の言い分を感情的にではなく、論理的に理解し尊重しているふうに見せなくてはいけません。
尊重していることをわかってもらうためには、言葉や態度が必要となります。それは「ママになってさらに素敵になったよ」と言いながらするハグすることかもしれません。
それは家庭ごとに違うことでしょう。しかし夫婦が歩み寄って、良いとこ取りをしようとする精神こそ、良い子育てをするコツなのではないでしょうか。
まとめ
夫の子育てと妻の子育ては、違って当然ということと、良いとこ取りをすることによる利点について書いてみました。
とはいえ、人間は機械ではないので、湧いてくる不愉快な気持ちを上手にコントロールできないこともあります。そんなときは何でも話ができる人に打ち明けるのも良いと思います。
何はともあれ一度リフレッシュしましょう。子育てはいずれ終わります。子育てはいずれ終わりにしなければいけないものです。
その時まで、夫婦が持っている利点を出し合い、欠点を補い合うことです。
