私の友人は子育てにおいて、「あなたも手伝ってよ!」とよく怒られるそうで、オムツ替えをしてみたら、「パパ!全然拭けてないよ!」とまた怒られるそうです。
手伝っても手伝わなくても怒られる・・・そんなことを言ってましたが、まあそれだけ子育ては大変だということですよね。
今回は、夫の立場で思うことを書いてみようと思います。
子育てを「手伝う?」
よく子育てを「手伝う」と言ってしまうのですが、よく考えてみると、子供は夫婦2人が責任を持たなくてはいけませんよね。
でも、「イクメン」なんて言葉が流行ったり、どこかで父親は「手伝う」くらいで良いという考えになってしまっているように感じます。
それはたとえ仕事をしていたとしても、専業主婦も24時間仕事中です。手伝うという前提では、一緒に子育てをしているとは言えないのかもしれません。
確かに母乳をあげる時などは妻頼りになりますが、それ以外は協力し合って子育てをすることは「普通」のことなのかもしれません。その為に夫婦は2人いるのです。
やはり明確に協力できる方法としては「役割分担」でしょう。「パパはお風呂に入れる」、「ママは母乳をあげる」それ以外にも分担して決めておくのも一つのやり方です。
仕事で忙しい夫は子育てをどうするか?
もし子育てを妻任せにせざるを得ない仕事をされている夫であれば、とにかく「妻の様子や顔色」を毎日観察する、ということが子育てに役立つと思います。
子育てと言うよりは子育てをしている妻の様子を見て「疲れていないか」、「様子が変ではないか」などを見るということです。
心に余裕が無い時は顔に必ず出てしまいます。これは夫婦間の生活でも言えることですが、相手の顔を見るということは、意外とやっていない家庭が多いと思います。
不機嫌な顔を妻がしていたら「今日何かあった?」と聞くことも重要です。夫が気づいて話を聞いてくれる、というだけでも妻は安心すると思います。
悩みをちゃんと聞いてくれる存在というのは結構大きなもので、それを夫がやってくれるという安心感を与えることは、夫の重要な役割でもあると思います。
もちろん子供が大きくなったとき、息子であれば男同士でしか話せない悩みなども話し合えますし、夫の役割も大きいのです。
子育ては「義務?」
「子供が出来てしまったらから、責任をとって入籍、結婚した」なんて言葉がさも男らしい言葉、潔い言葉として扱われることがあります。
しかし子供はそんな理由で責任を持たれるものではなく、この言葉だとしょうがなく感が出ていますよね。そうなると、子育てがどうしても「義務的」になってしまいます。
子育てを「やってあげる」ことになってしまうと、子育てから何も見つけることが出来なくなってしまいます。子育てをしていて、子供から教えられることも多々あると思います。
見つけ教えられたとき、改めて子育てが出来ることに感謝できると思います。大変でもそれを義務と見るか楽しみと見るかで、子供も夫婦も、そして家庭そのものも大きく変わってくると思います。
夫はみんなが幸せになることを考えている
子育てに疲れ、心がとても疲弊しきった状態では、夫のことまで考えられないかもしれませんが、多くの夫はちゃんと奥さんを見ていると思います。
そして何かできないか、不器用なりにも考えて行動していると思います。子育てを一緒にしたい、でも今は妻に任せた方が良いのかな、と思い、敢えて身を引くこともあります。
それはけっして放任しているわけではなく、夫は夫なりに模索しているのです。この生まれた子の親として夫も妻も新入生で、お互いに分からない中、模索してケンカしたり安心したりして、パパ、ママとして子供と一緒に成長していきます。
世の中の夫は「ごめんね」と「ありがとう」を毎日心の中で連呼していると思います。奥さん、そんな夫達をたまにで良いですから、許してあげてください。
そんな許した優しい顔を、今度は子供が見てくれています。互いに我慢と許し、時々ケンカをして仲直りして、みんな家庭というものを、子育てから作っていくのではないでしょうか。
