雨の日の事故を避けるための緊急回避術

雨の日の事故を避けるための緊急回避術車・安全運転

雨の日に不測の事態に遭遇した時、どのようにすれば事故にならずに済むのか。危険の回避方法として、濡れた路面でのブレーキのかけ方についてご説明したいと思います。

車の安全装備としての自動ブレーキや、ABSも万能ではないので、最終的にはドライバーの判断と操作で危険を回避することが必要となります。

そこで今回は、目からウロコの落ちるブレーキのテクニックについてご説明します。

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車は本来は早く目的地に着くための乗り物

車を運転していて誰もが遭遇する事態として、雨の日というシチュエーションがあります。屋外を走行することが前提の車には避けては通れないものです。

雨の日は気を付けなければならないというのは、免許を持っている人なら誰でもわかることかと思います。テレビ等で事故のニュースが放映されていると、必ずと言っていいほど出てくるキーワードがあります。

一つは「ハンドル操作を誤って」、もう一つは「スピードの出し過ぎ」です。

教習所などでは、制限速度を守って真面目に運転すれば事故は防げると教えますし、警察もスピード違反の取り締まりの時は、事故になったら大変だから制限速度は守ってください、と、ドライバーに諭します。

確かに、スピードが遅ければ事故は防げるかもしれません。しかし、車というものはスピードの出る乗り物です。むしろ、目的地まで早く移動するためのものです。

早く移動するための車ではありますが、スピードは控えなければいけない。その車を運転するドライバーにその判断を任されているということなのです。

本当の危険と本当の安全とは何か?

「安全第一」という言葉があります。普段からこの言葉を使っている職業の方は分かると思いますが、この言葉は重い意味を持ちます。

「安全第一」とは言ってもその時の状況によっては、何らかの利益を優先することもあるのだろうと誤解されがちですが、実際には、本当に安全は第一に考えるものとして行動することが義務づけらているということです。

これは、全ての行動が安全のためにあるということでもあります。車の運転でも、ブレーキを踏むことだけでなく、アクセルを踏むことも、ハンドルを切ることも、全ては安全のための行動であると考えるべきなのです。

ところがニュースなどでは、ブレーキを踏むことが事故の原因になったとは報じませんので、いつの間にか、アクセルを踏むことや、ハンドルを切ることが事故の原因なのだと誤解してしまうのです。

最悪の事態を回避するために

雨の日というのは、車の運転にとって、悪いことが重なりやすい状況です。先ほどまでに述べた、アクセル、ブレーキ、ハンドルという車の主要な操作が効果を発揮しづらくなります。

みなさんがご存じの通り、車がタイヤで走る以上、それは仕方のないことです。そんな状況で、人や自転車などが、道路に飛び出してきた等のアクシデントを回避するためには何が必要なのか考えてみてください。

最初からスピードを出さなければ良いというのも一つの正解かもしれません。ただし、そうすると話がループして、車が社会で必要な理由を否定することになり、それならば歩けば良いということになってしまいます。

スピードの出し過ぎが問題であるという、その一点だけを考えた場合は、根本的な解決を避けるような思考停止のルーチンを人々に植え付けるという意味で、愚かな正義になってしまっているように思います。

緊急回避テクニック

最後に、「危ない!」と思ったときの緊急回避テクニックについて。そういう時は、大抵車は急に止まりません。でも、諦めずにまずは思い切ってブレーキを強く踏んでください。

勘のいい人はここで分かります。ブレーキを強く踏んだままだと、ハンドルを切っても思うように車が曲がらず、避けられません。

従って、ハンドルを切る際には直前でブレーキを離してください。そうすれば車は曲がります。当たり前じゃないかと思う方もいらっしゃるでしょうし、そんな時のためにABSがあるのではと。

ただし、頭で分かっているだけでなく、実際にABSではそれほど車は曲がらないことを体験していたり、危機に直面したときにブレーキを離せる人は多くはないはずです。

本当はそういう、緊急回避方法を教習所などで練習させる必要があるのではとも思われますが、いかがでしょうか。

今回は緊急時の回避テクニックについてでしたが、くれぐれもそんな状況にならないことが一番ですので、本当の安全とは何かをいつも考えながら、安全運転を常に心がけておきたいものです。

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