令和元年おめでとうございます。今日から新しい時代ですね。新しい時代に変わり、自分も共に変わっていきたいものです。何も変わらないより何かを変えていくほうが実のある人生になるというもの。
今日は令和初日ということで、今回は少しでも自分を変えていけるような考え方、思想について書いてみたいと思います。ビジネスの場でも役に立てば幸いです。
儒教の教えというものは孫子、孔子、荀子、荘司等様々な思想家の教えがありますが、今の時代に適合して最も人として必要な思想は「老子的見解」ではないかと思います。
自分の主張をし過ぎて人間関係が悪くなっている方や出世社会、ストレス社会に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいと思います。
思想はどこから生まれたか?
まずは老子の思想にある基本的な部分の解釈になります。そもそも思想というものは戦乱の世の中にあり、自らの国を強くするために思想と思想をぶつけあうことが始まりでした。
そういうものが一番盛んであった時には百花思想と呼ばれ、儒教の教えの中でもそれぞれの流派同士が、自分たちの思想が一番正しいと討論を繰り返す日々が続いた時もありました。
中でも有名なものが現代でも多くの著名人に愛される孫子がが有名であると思います。勿論戦乱の世の中にあってこそ、それらは多大な力になりますが、現代にも仕事と呼ばれる戦争が存在することだと思います。
これらの思想はあなたにとって人生の処世訓となり必ずやその苦悩を多少なりに解いてくれる武器となるに違いありません。
上善は水の如し
仕事上ではやはり褒められたい、認められたい、あの人より俺の方がやっているのに、など自分の功績を周知され、他人よりも上の存在でありたいと願う人が多いと思います。
しかしそれらは間違いだと老子は言っています。「上善は水の如し」との言葉があり最近では酒の銘柄にもなっています。
人はより高いところを好みますが、水は低いところへと流れていきます。流れは非常に柔軟でどんな曲がりくねった道にも自分自身を合わせていきます。
これは現代においても非常に大切なところで、人に合わせ、主張を小さくする事で人との摩擦を少なくする事が大切というわけです。
勿論ただただ臆病になれというわけではありません。それでも柔軟な対応をして綺麗な物言い、対応をすればあの人との関係もここまで悪くならなかったのに。なんていう体験は誰にでもありますよね。
無用の用
老子の言葉の代表には、「無用の用」という言葉があります。これは「役にたたなさそうなものだけど、実を言うとすごく大事なもの」と言う意味です。
あなたは何をやってもダメな人、そんなこともできないの?など酷い暴言が社会には渦巻いています。しかし老子はそんな事はないと言っています。
あなたがそのような罵声、陰口で悩んでいるならば考え方を水のように変えてみましょう。無用の用の考えでは役に立たないようなものはないのですから。
自分ができて人ができない事を罵るなど自らを有用と思っているだけの勘違いの人なのです。しかし彼らを罵っては自らもそれになってしまいます。
人より低い位置からでも良いのではないでしょうか。あなたにはあなたの得意な事がある。そして間違ってはいけないのはそれを誇らない事です。
まとめ
簡単にまとめましたが、老子の思想に興味を持たれた方がおられれば幸いです。
弱く柔軟であることは、剛強よりも強いのです。いつも人に道を開けて歩いていれば喧嘩に発展する事はありません。仕事にも柔軟に対応していけば、あの人は優れた人材だと気づかれることもあると思います。
あなたが出世できない、陰口ばかり叩かれている人だとしたならば、あなた自身の可能性、得意な事があるということを思い出してください。
人の能力はそれほど差のあるものではありません。本当に優れている人、人気のある人がどんな対応をしているのか観察してみてもいいかもしれません。
ビジネスの場では、「無用の用」と言う言葉を是非思いとどめて頂ければと思います。