今回の記事は、スーザン・ケイン氏が執筆した『内向型人間の時代 』を参考に、世の中の内向型人間に対するモチベーションを上げるための内容となっています。
「アクティブに活動できない」、「周りの人に比べて、オープンマインドを持つことができない」とお悩みの方に是非読んで頂きたいです。
内向型が持つ「内なるパワー」とは?
近年、おしゃべりで活動的な人間は賢く、ヒューマニズムに富み、世の中から重宝されているといわれています。
しかしケイン氏は、この世の中の風潮に否定間を表しており、「偉大なアイデアや美術や発明の一部は、自分の内的世界に耳を傾け、そこに秘められた宝を見つけるすべを知っていた、物静かで思索的な人々によるもの」だとして、人間が持つ「内なるパワー」に着目しています。
では、内向型人間にはどのような特徴があるかというと、内向型人間は「孤独を好む性質」があると考えています。
心理学者のアンダース・エリクソンを引用し、『多くの時間「ひとりで真剣に学ぶこと」が人より抜きん出たスキルを身につける』が重要であると説明しているのです。
外向型よりも内向型が優れている点について
内向型人間は、知的な作業に適しているといわれています。
つまり、警戒心を持ち、リスクを常に意識して行動できることは決して悪いだけでなく、それがケイン氏が実施したアンケートでも内向型の人間が外向型の人間に比べて、高い知的スコアを現したことからもわかります。
洞察力が鋭い上に、つねに考えに考えてから、慎重に行動する内向型。
経営者は、常に課題に取り組んでいます。
その中で、素早く判断することも重要ですが、その大きな決断が組織に大きなハレーションを与えることを考えると、熟考できる人材は内向型に多いといわれています。
そうしたことから、成功した経営者には内向型の人が多いといわれているのです。
内向型が気を付けるべき行動
では、内向型が組織の大半を占め、経営者やリーダーに内向型を採用すればよいのかというとそうではありません。
内向型は常に組織の調和を意識し、外向型人間との協調を求め、組織全体が高いスループットを出すことが最重要であると考えます。
内向型人間は熟考するあまり、外向型人間の早く強い主張に負けてしまうことがあります。しかし、内向型人間はそれにめげずに常に課題に立ち向かう辛抱強さが求められるのです。
どうしても外向型人間は外への圧力をしがちであり、部下が外向型人間である場合にめげてしまうケースが散見されるわけです。
辛抱強く外向型人間と強調することが、内向型人間の気を付けるべき行動といえます。
まとめ
内向型人間はこれまで外向型人間に社会的に追いやられ、本来持つパフォーマンスを発揮できなかったことが多いといわれています。
しかし、それは外向型人間に対する対話、協調の姿勢を日々発生する課題解決に向けてなげだしたことが原因であるといわれています。
自身が内向型である場合、外向型人間にあふれかえった社会に立ち向かい、荒野に出るかのごとく、立ち向かうことが内向型人間の一人一人に求められるわけです。
内向型よ、荒野に出よう!革新を行おう!