何かに悩んでいるとき、あれこれ考えてもなかなか上手く解決方法が思い浮かばなかったり、もやもやして気持ちの整理が出来なかったりすることってありますよね。
今回は、そんな方におすすめの気持ちがスッキリする簡単なリラックス方法をご紹介します。
瞑想をする意図
「マインドフルネス」という言葉を最近耳にしたことはないでしょうか。今起こっていることに注意を向けること、を意味するのですが、これを実践するためにマインドフルネス瞑想という方法が用いられます。
悩みを抱えていると、意識をしないようにしていても頭の中は悩みに囚われていたりして、フラットな状態でものごとを考え、判断することが難しくなります。
今回は、この方法を実践することで、悩みに囚われた頭の中をフラットな状態に戻して、悩みを一歩離れたところから見つめることでスッキリさせませんかというものです。
よく紹介されているものでは、これを背もたれの真っ直ぐな椅子などに座って行うとされていますが、私は湯船に浸かった状態ですることをおすすめします。
この意図は後程ご説明します。
瞑想の方法
瞑想の方法は簡単です。まず目を閉じて、呼吸という動作に意識を集中します。
自分で呼吸をコントロールするのではなく、空気が身体に入りお腹が膨らみ、お腹が萎んで出て行く一連の身体の動きを意識し、「膨らみます膨らみます」、「萎みます萎みます」と心で実況します。
その際、頭の中に雑念が浮かぶことがありますが、「雑念雑念」と、それが雑念であるとを意識して頭から離れていくイメージをします。雑念が頭から遠ざかったら、「戻ります戻ります」と呼吸に集中する過程に意識を戻します。
これが何度か繰り返されると、あまり雑念が出て来ても気にならなくなります。意識が呼吸に向いたままで、雑念は勝手に遠くに漂っていくようなイメージです。
そうすると、今度は呼吸を意識しつつも(「膨らみます」、「萎みます」を唱えつつも)、意識を身体の周りにも向けてみます。
自分の姿勢や皮膚で感じるもの、近くでする物音などです。その範囲を少しずつ広げていくと、自分の身体の周りの状況の中で呼吸をしている自分を、客観的に感じるようになってきます。
その状態になったら、ゆっくりと目を開きます。そうすると、何とも頭がスッキリとした状態になっているのを感じることが出来ると思います。
なぜ湯船でするの?
湯船でするのが良いと思うのには2つ理由があります。
まず1つは、瞑想の中で自分の意識を周囲に広げていく際に、状況を感じやすいからです。椅子などに座って瞑想すると、被服を着ているので、空気の揺らぎや僅かな風は直接感じにくいのに対し、湯船に浸かっている身体に意識を集中すると、普段は感じませんが、自分のとっている姿勢の肉体の周りにお湯があるというのが良くわかります。
身体が温められているということもそうですし、お湯の揺らぎが皮膚を通してしっかり伝わってきます。また、滴る水滴の音や窓の外の音など、限られた物音しかしないので、耳だけに意識が集中せずに済みます。
もう1つは、血行がよくなるからです。よくお風呂で良いアイデアが浮かぶと言いますが、血行がよくなって脳に血流がよく回ることが一因とされています。
瞑想をして意識をフラットにしながらも、血行はよくなっているので、瞑想後に悩みの良い解決法やアイデアが浮かぶ可能性が高まります。
ただし、湯船で瞑想する際には長風呂になってのぼせないようにだけ注意して下さい!!
まとめ
悩みに囚われている頭をスッキリさせるマインドフルネス瞑想を湯船の中で実践する方法をご紹介しました。
今起こっている悩みを一歩引いた状態で捉え、血行のよくなった脳で柔軟な解決法やアイデアを思いつく状態にするという方法です。
誰しも悩みを抱えている時は、ついついどうにかしようと考えてしまいがちですが、その考え過ぎている状態を「考え過ぎているな」と客観視することで、改めて問題解決に迎えるのではないかと思います。