実効性の疑わしいビジネスは今後増えていく?

実効性の疑わしいビジネスは今後増えていく?ビジネス

最近はシックスパッドや、すぐに誰でも痩せられる、見た目が良くなるなどの宣伝が増えて、運営している企業もそれなりに儲かったりすることが結構あるようです。

これまでならば、宣伝や集客、実地でのトレーニングへのアドバイスやサポートなどに費用が掛かり、成果が見えにくいためにビジネスとして成り立たなかったのが、ネットの利用やデフレの影響、非正規社員の増加でなにかと安くできるようになったので、ビジネスとしてある程度は成り立つようになったのでしょう。

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簡単に痩せたり筋肉がつくのか?

もともと、シックスパッドなどのような製品は、雑誌のちょっと胡散臭い宣伝で行われてきましたが、消費者のアトム化、孤立化によって、周囲にまともなアドバイスをする人がいない人が増えたので、それなりに購入したり、サービスを使う人が増えたのでしょう。

シックスパッドのように、筋肉を電気で一部分のみを一回収縮させるのが、普通の筋トレのように、腹筋や足腰を一度曲げ伸ばしするのとでは全く違うというのは、様々なテレビなどのニュースで医師により違うことが指摘されています。

それでもある程度の購入者がいるのは、普通にニュースを見たり読んだりしない人が増えたり、周囲の人からそのようなことを教えてもらえない孤立した人が増えたからでしょう。

単身世帯の増加や、非正規雇用の増加で孤立した人が増えた影響で、これまでならごく一部の人しか関わらなかったことに、多くの人が関わるようになったのでしょう。

実効性の疑わしいビジネスの増加

簡単に筋肉がついたり、痩せたりできるような宣伝は以前からあっても、ある程度、消費者の周囲に関わる人がいれば、それへのアドバイスをする人がいたでしょうが、孤立した人が増えると誰からもアドバイスをもらうことができません。

さらにネットで簡単に申し込めて、カードで簡単に払えると、広告を見てから周囲に相談する、意見を聞く、または自分で考えることも減り、すぐに契約へと至る人が増えたのでしょう。

ネット上には大量の情報があるので、どれを本気にして良いのかもわからず、何が本当で何が嘘なのかの区別をつけにくい人が多くなっているように思います。

朝のテレビでも占いなどを扱い、「気分」と「リアル」の境目が薄い文化というものが浸透してきているように思えます。

さらに、ゲーム世代が高齢化して、実際に体を動かさないで大人になった人には、ゲームと同じように簡単にできそうに見えることが多いのでしょう。

今後も増えるのか

デフレと貧困化、個人のアトム化はこれからも進みそうです。フランスでは黄色いベスト運動のような抗議活動が起きていますが、日本では今のところは起きていません。

フランスなどでは不満があればとりあえず抗議活動をして、実際の対策は政府などの人間が考えろ、ということなのでしょうが、日本の場合は皆がまじめすぎるのか、とりあえずデモや抗議活動をするというのは少ないようです。

何か不満を言ったり抗議をしたりしても、「それでは対案を示せ」となるので、不満を言う前に考えて、行動しないのでしょう。そのようなことから考えると、これからも個人の孤立化とアトム化は進むでしょうから、実効性の疑わしいビジネスは増えそうです。

そのようなビジネスをする人に限って、SNSなどで華やかな生活やパーティを見せびらかしますので、孤立化して貧困化した人には影響を強く受けそうです。

まとめ

日本以外では様々な街頭での抗議活動などがあるようですが、日本でデモをしているのは高齢者が多くを占めています。

メディアの伝える財源問題や様々な問題を内面化して、考えても解決策を思いつかないので行動せずにいるという点が大きそうです。

外国の場合は緊縮財政や移民の問題などの、自国の政府に抗議すれば何か変化しそうな事柄が多いようですが、日本の場合は米国との関係などの個人では解決策を思いつかない事柄が多いですので、そのこともあり、抗議などの活動に結びつかないのでしょう。

そのことを考えると、ますます個人が孤立化し、変えられるのは自分の体や内面のみということになり、ますます怪しい、実効性の疑わしいいビジネスが増えてくるように思います。

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