日本社会はとても忙しく、仕事などで睡眠時間が削られてしまうという人も多いのではないでしょうか。もともと日本人は世界的に睡眠時間が少ないとも言われており、その点で不健康だと考えられています。
それならば、不眠症というのはどのようなものを指すのでしょうか。ここでは不眠症についてご紹介します。もしも悩んでいる人がいたら参考にしていただければと思います。
不眠症とはどのような症状なのか
不眠症というのはただ単に眠れないというだけではありません。一般的には、布団に入っても長時間なかなか寝付けないということも確かに不眠症ですが、寝ても寝た気がしない、疲れが取れない、昼間もぼんやりと眠たい、などという状態は不眠症の可能性があると考えられています。
睡眠を取ったつもりでいても全然疲れが取れていない、そして1日中眠たい、という場合はしっかり眠れていないということになりますので不眠症につながるのです。
また、布団に入ってからなかなか寝付けない、最初は寝れるけれどトイレなどで目が覚めると再び眠ることができない、という状態はまさに不眠症だと言えるでしょう。
人間は誰にでも眠れない時があるものです。1回や2回、夜なかなか眠れなかったなどという場合は不眠症とは言いません。
そのような日が続いている、全然眠れていない、などという状態が起こったらそれは不眠症の可能性があるのです。時々眠れないという程度であればそこまで心配する必要はありません。
しっかりとした睡眠を取るために
なかなか眠れない場合は、しっかりと眠れるように対策をとっていく必要があります。
というのは、人間は眠れないということで大きなストレスを抱えてしまうため、睡眠は非常に大切なのです。しっかり眠れないというストレスは食べられない、飲めない、というストレスを大きく上回り、体調を崩す可能性があると言われています。
まず、寝る2時間前からテレビやスマホをいじることをやめましょう。最近のスマホはブルーライトをカットする機能などもありますので、どうしても使わなければいけない場合はそのようなものを利用しても良いかもしれません。
最近はパソコンでもそのようなメガネなどが売られていますので、必要な人はそのような工夫をしましょう。
寝る前には部屋の電気を落とし、薄暗くして寝やすい環境を整えることも大切です。寝る直前まで部屋を明るくしておくより、薄暗くした部屋にいた方が寝付きやすいと考えられています。
音楽を聴きながら眠るという人もいますが、それは睡眠の質を落とす可能性がありますのでやめたほうが良いでしょう。
また、寝る前にはホットミルクを飲むということもお勧めです。そんなものを飲んだら太ると思う女性もいるかもしれませんが、寝る前のホットミルクにはそこまでの「太る」作用はありません。
睡眠薬を使う場合の注意
なかなか眠れず、睡眠導入剤を利用する人も増えています。睡眠導入剤は眠りやすくするためのものであり、病院に行けば最も簡単に処方してもらえるものだといえます。
しかし、睡眠導入剤を摂取すれば眠れるからということで毎日のように睡眠導入剤を利用してしまえば、何の解決にもなりません。摂取量を守っていれば体が睡眠導入剤に慣れてしまうという事はないと言われていますが、睡眠導入剤を摂取しなくても眠れるようにする必要があるため、睡眠導入剤に頼り切ってしまうという事は避けましょう。
また、睡眠導入剤にはプラセボ効果もあります。睡眠導入剤を使い、しっかりと睡眠のリズムを整えることができたら、導入剤を使わないで眠るということも大切です。
最初は睡眠導入剤を使わないということで寝付けないこともあるかもしれませんが、焦ってはいけません。徐々に睡眠導入剤の利用量を減らすことが大切なのです。
まとめ
仕事なので忙しいと、眠れなければ焦ってしまいますよね。また、普段仕事のことばかり考えているため、なかなか寝付けないという人もいるかもしれません。
しかし、睡眠は何よりも大切であるということを覚えておきましょう。しっかりとした睡眠をとらなければ、大切な仕事も終わらせることができない可能性が高まります。
きちんと仕事をこなすためにも、寝る時間は寝ることに集中するということを意識しなければいけません。
出来る限り夜はリラックスした環境を整え、寝る準備を怠らないようにしましょう。寝る直前まで頭を使い、さっと寝るという事はなかなか難しいです。
寝る直前にはリラックスし、睡眠に心地よく入れるような工夫をしていくことが重要です。