世の中には「三日坊主」になることが少なくありませんが、その典型的な例が「貯金」です。貯金しようと決意して貯金箱を買っても、たいていが小銭だけで500円も入っていないのが関の山です。
そんな人には、自動的に貯金できるようにしないと、絶対に貯金ができません。そんな人に最適なスマホアプリがあり、買い物のおつりが貯金に変わります。
今回は、便利なアプリ「しらたま」のご紹介です。
買い物のおつりが自動的に銀行口座に振込
おつりで貯金のできるアプリ「しらたま」は、家計簿ソフトで有名なマネーフォワードから提供されています。
しらたまアプリ(iPhone、Android)をダウンロードすると、提携銀行(住信SBIネット銀行のみ)に「目的別口座」を開設することになります。つまり、おつりが住信SBIネット銀行の口座に入金されます。
目的別口座というのは、現物のお金の入出金を扱う「代表口座」とは別に、自分で自由に作れる「仮想口座」のことです。
口座名も自分の任意で好きな名前を付けることができます。例えば、「海外旅行のための口座」や、「マイカー資金購入口座」などと付けることができます。
目的別口座は5つまで作ることができ、目標金額や目標期間を別々に設定できます。なお、しらたま口座(仮想口座)の残高にもちゃんと利息が付き、代表口座との間の資金移動は無料でできます。
しらたまの利用は家計簿アプリと口座との連携が必要
しらたまを利用するには、始めにマネーフォワードが提供している家計簿アプリをインストールし、クレジットカードを登録します。
登録したクレジットカードで購入した商品のおつりが貯金に回るため、買い物に頻繁に使用するクレジットカードでないと意味がありません。従って、登録するクレジットカードはメインカードにするのが得策です。
次に、しらたまアプリと入金先となる住信SBIネット銀行を連携します。住信SBIネット銀行との連携はしらたまアプリで住信SBIネット銀行のWEBサイトにログインし、しらたまへの情報提供と取引指示に同意するだけで完了します。
最後に、しらたまの「貯金箱」に貯金の目標となる以下の4つの金額を設定します。
1.つみたて貯金における1日の貯金額
2.おつり貯金で支払いに使う貨幣
3.貯金の目標金額
4.貯金の目標期間
「おつり貯金」と「つみたて」の2種類の貯金方法
しらたまの貯金方法には「おつり貯金」の他に、「つみたて」があります。つみたては一般的な積立定期預金のように、毎日決まった金額(100円から)を積立てていきます。
一方、おつり貯金の場合は、事前に支払いに使う貨幣(100円、500円、1,000円)を設定しておきます。そして、当該貨幣で買い物代金の全額を支払ったと仮定します。その際に、もらうおつりが住信SBIネット銀行の代表口座から目的別口座に振替えられます(実際の代金の決済はクレジットカードで行います)。
例えば、買い物の代金が5,360円だったとします。その場合は、以下の金額が貯金に回されます。
・設定貨幣が100円の場合:40円(100円×54枚-5,360円)
・設定貨幣が500円の場合:140円(500円×11枚-5,360円)
・設定貨幣が1,000円の場合:640円(1,000円×6枚-5,360円)
まとめ
貯金をするというのは、半強制的にさせられる立場にならないとできないものです。その点で、しらたまは普段の買い物のおつりが自動的に貯金に変わるという優れもののアプリです。
貯金をする、という難しい意識を持たなくて済みます。
なお、しらたまアプリのトップ画面にある「貯金箱」をタップすると、貯まった金額が確認できるため、貯金の管理が容易です。金額は数字だけではなく、貨幣ごとのイラスト表示になっており、貯まり方が一目で分かります。
そして、目標金額を達成した時点で「貯金箱を割る」ことができ、貯まったお金は代表口座に振替えられるため、いつでも出金できます。
なお、しらたまを利用すると、住信SBIネット銀行のATM利用手数料が毎月2回まで無料になるサービスを受けられます。