近年、ホームページ作成ソフトが売れなくなってきており、今回はその理由について解説をします。何故ワープロソフトなどは年々売り上げが平均または増加傾向にあるのにホームページ作製ソフトは減少をしていく傾向が強く、年に数社が発売する状態になってしまっているのでしょうか。
ホームページの作成が難しすぎた
インターネットが登場し2003年に光回線が当時比較的安い値段で登場してからは企業は自分の会社の紹介サイトや新製品の紹介などのサイトを活発に作るようになりました。
当時はホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトが企業から人気を得ていましたが、ソフトウェアが扱い難いなど問題があり、使い辛いと言う事もあり、一からプログラムを打ち込んだほうが早いということもありました。
まだ、家庭に置いてもホームページビルダーは人気のある製品でした。これはソフトウェアをアップデートすることで機能の拡張や使いやすさの改善などを企業側が行なっていたためこの時点ではまだ売り上げは減少傾向ではなかったのです。
理由としてはまだ、ホームページを作成するに当たり、プログラミングのように言語を打ち込みホームページを作成するという方法に企業や家庭で使用している人たちが慣れていなかったに過ぎないからです。
ブログの登場ですべては変わった
ですが2004年に日本に置いてブログが登場します。
このブログの登場はとてもホームページを作成するソフトウェアにとって痛手で、簡単にブログという形でホームページを所有し、公開することが出来るため、煩わしい操作も必要ないですし、何よりも簡単に商業利用することが出来てしまいました。
企業ももちろんのこと、家庭でホームページを作成していた人たちもブログを利用して商用利用して商売をするなどをしていました。
ブログの登場と共に商業利用する際、広告を自動で表示してくれるgoogleのサービスの登場などもあり、さらにブログの作り方を解説したサイトなどもブログで作られるなどしたため、ホームページを作成するソフトは売り上げが減少したのです。
ホームページ作成ソフトも同様にブログを制作できるように対応したりもしましたが、対応は後手に回っており、ブログを運営している会社の方が一歩先を行っていたのも売り上げが減少したことに関係があります。
ホームページの検索エンジンの仕組みが変わった
インターネットが普及しブログが登場した当時は検索エンジンは優秀ではなく、ホームページを大量にコピーし、文章や中身を少し替えたような物を大量にネット上に公開し、そのサイトのリンクを本来見せたいサイトに登録することで、リンク先を経由して本来見せたいサイトを上位に表示させることができました。
ですがこれも2010年あたりに仕組みが変わり、コピーをしたようなサイトのリンクからではサイトを上位に表示させないという対策を取られたため、サイトを大量にコピーして作成することができるソフトウェア、ホームページ作成ソフトがあまり売れなくなったのです。
一応、ホームページ作成ソフト側もSEO対策を取ることができるソフトウェアを作成しましたが、対策の仕組みはあまり成果が出ず、検索エンジン事態の解析なども不可能なことから現在ではそのほとんどの企業のエンジニアが手探り状態で、検索エンジンの対策をしています。
まとめ
本来であれば簡単にホームページを作成することが売りのホームページ作成ソフトは、実は操作が難しく応用が利かないなどの点が問題であり、時代と共に必要性が薄れて売り上げが減少しました。
これはブログの登場が大きく、誰でも簡単にホームページを開設して商用などに利用できる点が大きかったと言えます。
ホームページ作成ソフトもブログの作成にも対応させましたが、後手に回っており、そもそもブログの開設自体にお金を必要とせず、サポートもホームページ作成ソフトの会社よりもブログを開設する際に使用する会社の方がサポートも厚かった事もあり、完全に後手に回っていました。
これは、後に検索エンジンの仕組みが変わり対応に遅れた事でも売り上げが減少をしてしまったと言えます。