WEB業界は10年くらい前から熾烈な価格競争に見舞われています。俗にホームページと言われるものは、ちょっと昔だと持っているだけでステータスとなっていました。
今となっては零細企業でも持っている所があり、あらかた広がった環境にあると残ったクライアントを探すのに、営業は常に飛び回って仕事を取ってこなければなりません。
しかしその中でもかなり伸びている業界があるのです。
WEBの営業
基本電話でアポイントを取って、顧客の所に行ってワイヤーフレーム(サイトの設計図)を提案し、WEBの仕事に入っていきます。
WEBは大きく作成と管理とに別れています。サイトを作り、その間サイトをサーバーで管理すると、月々の利用料がこれで獲得する事が出来ます。
小さいWEB会社では、レンタルサーバーでやっている事が多いのですが、大きな会社では自前でサーバーを管理しており、こうなると毎月決まった料金を徴収する事が可能となり、会社は利益が盤石となっていきます。
しかし日本の場合、ページの模様替えなど、あまりここに経費を使いたくないというのが大半のようで、こうしたコストをなるべく安くしたいというのが経営者です。
従って、ページのリニューアルもなかなか了承を得られず、営業は常に新たな顧客を獲得するのに奔走する訳です。
安定した顧客がある場所
それは風俗業界です。説明した通り、一般のWEB業界では常に顧客を探し回る必要性があります。ところが風俗業界の営業は一味違います。
こちらの業界は写真が重要ですので、写真の入替え等、管理に重きを置くのです。新たな顧客は勿論探す必要がありますが、普通の飲食店やビジネス系のサイトとは違い、どちらかというとどっしり一つの顧客に専念するというのが通例のようです。
ではなぜなのか?この業界は如何にしてお客様を呼ぶのか、この喧伝を如何にするかを追求します。それでいてなかなか廃業もしない業界です。
古今東西言えることですが、男女の関係がこの社会にある限り、これは古来からある風土と言えます。しかもどこの国にもおおよそある事です。
ここに不景気は存在しない。ゆえに安定しているのです。
技術がすごい
一般のWEB会社では薄利多売をする事になります。工場のようにコードを書いては次の担当と言う感じで、とにかく数をこなさなければなりません。
しかしこうしたどっしりと開発に専念できる、風俗業界のサイトというのが技術力を向上させたいWEBデザイナーやエンジニアにとって勉強する上では、大変為になる業界です。
高度なプラグインやjqueryをつかった独自プログラムの開発などなど、チャレンジをさせてくれる業界でもあります。
先輩が技術に卓越していれば、後輩はすぐ解らない事は高度な技術の指導が受けられる。企業としては企業レベルがあがる。後々、独立してWEB会社を立ち上げた時、これらの技術は武器になります。
時間を開発にたっぷりかけられる風俗サイト会社と、薄利多売のサイト会社では技術はかなり違うのです。自分の腕を上げたい人はこの業界はオススメかもしれません。
問題は履歴書
風俗業界はやましいと思われがちですが、いざ面接に行くとあまり面接官はそれ程問題視しません。しかし履歴書はともかく、職務経歴書にこうした部分を書くのは、かなり勇気がいるのも事実です。
冷静に考えれば、面接官はどういう技術を持っている、あるいは作品についてどのように関わってきたというのが重要です。しかし見せるサイトはやはり風俗なので、写真もかなり過激なものとなる訳です。
決してやましい仕事ではないにしろある程度、開き直る勇気は必要なんだと思います。大抵の場合、WEBの会社はそうした部分についてはあまり気にする事はない、というのが結論だとは思いますが本人としては特に女性は結構厳しい環境に置かれるような気がします。
そういう意味では男性は、自分の腕を磨くには向いている業界かもしれません。