近年はグローバル化が進み、仕事のために海外に行くという人も多いのではないでしょうか。しかし、時差ぼけに悩むという人も多いかもしれません。
時差がある国に行き、休む間もなく仕事をしなければならない場合など、時差ぼけで辛いという人もおられるのではないでしょうか。
時差ぼけを防ぐために、そして時差ぼけになってしまった場合の対処法は睡眠と大きな関係があります。ここでは時差ぼけと睡眠についてご紹介します。
体内時計が狂うことによって時差ぼけが起こる
中国や韓国、あるいはオーストラリアやニュージーランドに行く場合には時差ぼけはほとんど考えられません。しかし、アメリカやヨーロッパなど、経路が大きく異なる国に行く場合、時差ぼけに悩まされる人が多いのではないでしょうか。
人の体内は、睡眠や覚醒のリズム、あるいはホルモンの分泌リズムなどをコントロールする体内時計というものが存在します。しかし、旅行をして時差がある国に行った場合、体内時計と天文の時間がずれてしまうため、それによって時差ぼけが生じるのです。
時差ぼけが起こると睡眠障害、倦怠感などが生じやすいと言われており、若い人であれば簡単に時差ぼけが解消できると考えられていますが、歳を取れば取るほど時差ぼけの解消には時間がかかると考えられています。
時差ぼけを全くなくすという事はまず難しいため、時差ぼけをいかに減らすか、そしていかに時差ぼけを解消するか、ということが重要になります。
行く先によって起きる時間を変える
そのような時差ぼけを解消するため、例えばアメリカなど、東側に行く場合は就寝時間と起床時間を速くすることで体内時計を現地に合わせることができます。
逆に、ヨーロッパなど西側に行く場合は寝る時間と起きる時間を遅くすることにより、現地の時間に体内時計を合わせます。
アメリカやヨーロッパに行く前に、体内時計を現地の天文の時間に合わせておくことで、時差ぼけを少なからず減少させることが可能になるのです。
そして、起きた後は必ず太陽の光を浴びることが重要だと考えられます。しっかりと体に「起きた」という感覚を持たせるために日光浴を行い、体内時計を朝に整えることがポイントです。
また、飛行機の中では眠りすぎないようにすることも重要です。眠りすぎてしまうとせっかく現地の時間に整えた体内時計が狂ってしまうため、飛行機の中では読書をしたり映画を見たりして過ごしましょう。
あまりにも長時間睡眠をとってしまうと、そこで体内時計が狂ってしまうので注意が必要です。
時差ぼけにかかった場合の対処法
時差ぼけで最も起こりやすい症状は睡眠障害と言われています。夜になっても眠れない、夜中に目が覚めてしまう、昼間眠くて仕方がない、などという症状が続いた場合、それは時差ぼけの可能性があります。
時差ぼけは治そうと思っても1日で治せる、などというものではありません。そのため、時差ぼけにかかった場合は気持ちに余裕を持って対処することが重要です。
まず、起きる時間にはしっかりと起き、寝る時間にはしっかりとベッドに入りましょう。眠くないから起きている、眠たいから昼間でも寝てしまう、などという生活をしているといつまでたっても時差ぼけが治りません。
時差ぼけは時間が経てばきちんと治りますので、1日の時間に合わせた生活を送ることがポイントです。
ただし、だからといって全く眠れない夜を過ごし、昼間は仕事をするという生活も大変です。もしも昼間どうしても眠たいという場合は15分から20分ほど昼寝をしましょう。
昼寝には寝不足を解消する大きな効果があります。
まとめ
時差ぼけを出来る限り軽減させるためには、アメリカやヨーロッパに行く前から睡眠時間を移動させ、少しでも現地に合わせておくことがポイントです。
しかし、仕事などをしている場合は睡眠時間を動かすことなどできない、と感じるかもしれません。その場合は30分、1時間でも良いですから、睡眠時間を早めたり遅めたりして工夫をしましょう。
そして飛行機の中で寝すぎないことを意識し、少しでも飛行機の中で快適に過ごせるよう、雑誌などを持ち込んでも良いかもしれません。
長時間のフライトは確かに大変ですが、寝過ぎてしまうと時差ぼけが悪化する可能性もあります。また、現地に行く時のみならず、日本に戻ってくる時も同様です。
そして時差ぼけにかかった場合はしっかりと日光を浴びることを意識し、眠たいから寝る、眠れないから寝ない、ということをしないように心がけましょう。